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バーゼル辛勝も、柿谷は右WGで印象残らず。3戦3ポジション起用で“右肩下がり”。CL出場へ8月残り2戦が正念場

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

8月残り2戦。CL起用へインパクトのある活躍を

バーゼル辛勝も、柿谷は右WGで印象残らず。3戦3ポジション起用で“右肩下がり”。CL出場へ8月残り2戦が正念場
パウロ・ソウザ監督は毎試合のように異なるプランで試合に臨んでいる【写真:Getty Images】

 さらに、チーム内でのポジション争いのライバルとなるガシが前半19分、シュトレラーが後半13分にゴールを記録。さらに、柿谷と交代で入ったデルガドが投入後すぐにシュトレラーのゴールをアシストしているだけに、柿谷にとっては厳しい結果となった。

 もちろん、前節からわずかな時間で異なるフォーメーションの異なるポジションで起用されただけに弁明の余地はあるかもしれない。

 しかし、パウロ・ソウザ監督は毎試合のように異なるプランで試合に臨んでおり、この試合でも2点を先制しながら同点に追いつかれ、オウンゴールで辛くも勝利を手にするなど、まだまだチーム作りの途中といった状況だけに、柿谷もチーム内での立ち位置もまだ明確にはなっていないと言える。

 そのような状況では、与えられたチャンスを確実にものにしていかなければ取り返しのつかないことにもなりかねない。

 8月に残された試合は、23日のスイス・カップ1回戦のCSイタリアン戦(ジュネーブにあるアマチュアチーム。エンブレムもイタリア国旗をイメージし、監督もイタリア人)。そして、31日に予定されている久保裕也が所属するヤング・ボーイズとの第7節の2試合だ。

 もう第4節の活躍は過去のもの。振り返ってくれる人などいない。8月の残り2試合で先発でも途中出場でもインパクトのある活躍をしなければ、9月から始まるチャンピオンズリーグでの出番は厳しいものとなるだろう。

【了】

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