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「スライド式の3バック+ボランチとしてのアラバ」。新たなスタイルを見せたペップ・バイエルン

ブンデスリーガ開幕に先がけて行われたドイツ・カップ1回戦。バイエルン・ミュンヘンは、3部プロイセン・ミュンスターと対戦して4-1と快勝。グアルディオラ監督は、この試合でも3バックの布陣を採用した。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

純粋なCBを並べた3バック。バトシュトゥバーを左で起用

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グアルディオラ監督は、この試合でも3バックの布陣を採用した【写真:Getty Images】

 ペップの3バックが、また違ったスタイルを見せた。

 2014年8月17日、ドイツ・カップの1回戦が行なわれて、ペップ・バイエルンはアウェイで3部所属のプロイセン・ミュンスターと戦う。

 ドイツ・カップの1回戦は15日から18日にかけてドイツ各地で行なわれている。シュトゥットガルト、マインツといった1部のクラブが姿を消すという波乱も幾つか見られたが、バイエルンはミュンスターを相手に4-1のスコアで快勝した。

 先発メンバーは次のとおりである。【GK】ノイアー、【DF】は左からバトシュトゥバー、ダンテ、ボアテング、【MF】がラーム、アラバのボランチに、右にシャキリ、左にベルナトのウィングバック、2列目にゲッツェとミュラー、そして【FW】にレヴァンドフスキのワントップだ。

 ペップはミュンスターを相手にして3バックで臨んでいる。しかしそれは、これまでテレコム・カップ、スーパーカップで見ることが出来た3バックとはいささか質を異にした。

 ミュンスター戦での3枚はバトシュトゥバー、ダンテ、ボアテングの3人だが、例えば左にアラバではなくバトシュトゥバーが入ったように、どちらかと言うと純粋なCBタイプが顔を並べている。

 特にバトシュトゥバーは、テレコム・カップでは中心に配置されて優れたプレーを見せたが、この日はダンテを中心とした3バックの左として、序盤は少し戸惑いを見せながらプレーしていた。

 ペップが試合後に「マリオ・ゲッツェのゴール(19分)まで、我々よりもミュンスターのほうが良かった」とコメントを残したが、バトシュトゥバーを含む3人がこのスタイルに不慣れであったことと関係していたと言える。

 ゲッツェの得点でバイエルンは主導権を握っていく。そしてペップは「(ゲッツェの)ゴールの後で我々はより良かった。そして、後半戦はさらにより良かった」と言っている。

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