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香川真司 10年前

【現地記者の視点】香川の課題=チームの課題。安定感に欠くドルトムント、香川との連携を強化せよ

ブンデスリーガ第5節、ホームでシュツットガルトと2-2のドローに終わったドルトムント。トップ下で先発した香川真司は、今シーズン初のフル出場。コンディションは上向きだったものの、周囲との連係に課題を残した。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

マインツ戦同様、引いてカウンターを狙う相手に苦戦

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香川真司は前節に続いてトップ下で先発出場【写真:Getty Images】

 前節のマインツでの敗戦の後で、「もっともっと良くなると思っている」と語った香川真司だが、完全にチームに溶け込むには、まだもう少し時間は掛かりそうだ。

 2014年9月24日、ブンデスリーガ第5節、ドルトムントはホームにシュトゥットガルトを迎える。

 スターティングメンバーは次のとおり。

 【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBスポティチ、左CBソクラティス、左SBシュメルツァー、【MF】ヨイッチとベンダーのダブルボランチ、2列目に右からオバメヤン、香川、グロスクロイツ、【FW】インモービレ、である。 

 香川は前節に続いてトップ下で先発出場している。また、フンメルスが今シーズン初めてのベンチ入りとなった。

 マインツ戦と同様に、ドルトムントは手堅く入ったシュトゥットガルトを相手にして苦しむこととなった。シュトゥットガルトはワントップにCFタイプのイビセビッチではなく、相手の背後を突く一瞬のスピードのあるヴェルナーを置く。4-3-2-1の布陣で引いて構え、カウンターを狙う。

 よって試合開始から必然的にドルトムントがボールを支配することとなった。その中で香川は、積極的にボールを受けようとする。1分、ヨイッチ、ベンダーがロメウにプレスを掛けて奪ったボールを受けて、左サイドのグスクロイツに繋ぐ。2分、ペナルティエリアの手前でピシュチェクからボールを受ける。

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