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日本代表 10年前

U-21日韓戦プレビュー。攻守にカギを握る岩波&植田のCBコンビ。絶対的アウェーで勝利を掴め!

text by 河治良幸 photo by Getty Images

攻守にカギを握るのは岩波&植田のCBコンビ

 韓国はサウジアラビア戦で196cmのFWキム・シンウクがふくらはぎを痛めて、その後の試合を欠場。さらに攻撃の中心を担うユン・イロクは膝に重傷を負って大会からの離脱を強いられた。

 そのため韓国はイ・ヨンジェとイ・ジョンホという開幕戦、サウジアラビア戦でベンチスタートだった2人のFWを前線に並べる形を取ってきたが、キム・シンウクが回復しているなら、4-5-1システムで、さらにサイドハーフをタイトにして日本の中盤を潰しにくるかもしれない。

 日本も手倉森監督はいくつかある選択肢から、韓国用のシステムと選手起用をしてくるはずだが、いずれにしてもカギを握るのが岩波拓也と植田直通のCBコンビだ。

 守備の高さや強さが注目されがちだが、岩波は「自分の持ち味はビルドアップ」と主張する。植田も正確なフィードでチャンスの起点になれる選手だ。

「2人ともフィードを得意としているので、お互いで引き出し合いながらやっていきたい」と岩波。彼らが中盤をフォローアップしながら、サイドに展開するパスと縦のクサビ、時にDFラインの裏を狙ったロングパスを織り交ぜることで、韓国のプレスを前後、左右に開ければ、中盤は自ずと開いてくる。

 ポゼッション時はアンカーの遠藤航がCBの間に入り、両SBを高い位置に引き上げながら、ワイドに組み立てることも可能だ。中盤でトライアングルを作るか、アンカーがDFラインに落ちるかという判断は、相手の守備と駆け引きしながら使い分けていきたい。

 そこから決定的なチャンスを生み出すのは中島翔哉らウィング、あるいはセカンドトップの選手たちだが、中盤とCBコンビで相手のプレスを分散させられるかどうかは、この試合を左右する生命線と言っても過言ではない。

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