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Jリーグ 10年前

総力戦必至の上位対決。優勝を占う大一番、勝点3奪うのは鹿島か浦和か。激闘の歴史が蘇る

text by 青木務 photo by Getty Images

ライバルを撃破し優勝へまい進したい浦和

 若手だけの責任ではないのはもちろんで、チームとしてまだ足りないものが多い。

 前節のヴィッセル神戸戦はスコアレスドローに終わった。勝利が必要ではあったが、2試合で6失点を喫していたこともあり、3試合ぶりの無失点は悪くない収穫だ。

 鹿島も勝てていないが、浦和も思うように勝ち星を積み上げられていない。ここ4試合は1勝1分2敗で、前節のヴァンフォーレ甲府戦はスペースを消され思うような攻撃ができずスコアレスドローだった。

 それでも2位との勝ち点差は5で、今節対戦する鹿島とは7ポイントの差がある。浦和にとってはここで鹿島を下してライバルを脱落させたいところ。

 前回の対戦では興梠慎三のゴールで先制するも、鹿島は鋭いカウンターから柴崎岳が決めて同点に追いついた。この得点は浦和の連続無失点記録を止める一発でもあった。

 実力は拮抗している。浦和がボールを保持しそうだが、勝たなければならない鹿島も攻撃姿勢を強めてくるだろう。得点源のダヴィが長期離脱で不在、フル稼働してきた柴崎岳ら主力に疲労が蓄積しているのも間違いない。この浦和戦は、間違いなく総力戦だ。

 浦和としては相手のお株を奪うようなしたたかな試合の進め方も求められる。鹿島に勝つことができれば、これ以上ない収穫だろう。浦和のJリーグ制覇は、この試合に懸かっているといっても過言ではない。

【了】

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