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マンC戦、新旧2つの顔を見せたバイエルン。10人での再逆転負けは必要か不必要か。メディアも2つの論調

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「1つの敗北」から「9つの知識」を得た「必要な敗北」

 試合の翌26日付の独大衆紙ビルトは「バイエルンは自滅する」という見出しでシティ対バイエルンの試合を報じた。

 同紙は「愚かなレッドと2つのミス」とした。ノイアーの「この敗戦はただ腹立たしい」というコメントを掲載して、ベナティアの退場と、86分のアロンソ、90+1分のボアテングのミスを取り上げて、「不必要な敗北」と記している。

 27日付のキッカー紙は「1つの敗北、9つの知識」とした。ペップの「今回起きたことは良いことだ。ベスト16やベスト8で起こったら、おしまいだ。おそらく我々にとって教訓となる」という言葉を掲載して、「この試合は指揮官と選手達にとって最も高い価値があった」と記している。

 例えば「3.ホイビェルグは国際的なレベルで存在することが出来るということを示した」といったように、既にバイエルンがベスト16進出を決めていることもあってか、キッカー紙は「1つの敗北」から「9つの知識」を得たバイエルンのシティ戦を「必要な敗北」として捉えているようだ。

 対シティ戦でバイエルンは新旧2つの顔を示して、「愚かなレッドと2つのミス」で2度の逆転劇を起した。メディアも2つのスタンスを示した。

 どこか捉えどころの無い、欧州CLグループE第5戦、シティ対バイエルン・ミュンヘンの一戦だった。

【了】

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