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日本代表 9年前

「不可解なジャッジも起こらないとは限らない」。川島が語るアジアで戦う難しさ

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「いいグループっていうのは大会の中でつねに成長していかないといけない」

 2007年大会がイビチャ・オシム監督、2011年大会がアルベルト・ザッケローニ監督のチーム作りの重要なポイントと位置づけられたように、今回もハビエル・アギーレ監督率いる新生・日本代表に与えられる貴重な時間なのは間違いない。

 決勝まで勝ち上がることができれば、チームは1ヶ月以上の活動期間を確保できる。クラブ側の発言権が強くなり、国際Aマッチデーが減らされる一方、この強化期間を有効に使わなければ、今後のチームの飛躍は難しい。川島も結果と内容の両方を求めていくつもりだ。

「ブラジルW杯では自分たちの不甲斐なさを感じた。勝ちきれなかった気持ちがホントに強いし、今回は日本サッカーがさらに成長していくための1つの大きな大会。今の代表はいいグループになってきていると思うけど、いいグループは大会の中でつねに成長していかないといけない。

 ホントに厳しいところで厳しく言い合いながら、お互いに切磋琢磨しながら、より強いグループになっていけたらいいと思います」。川島はベテラン選手の1人としてチーム全体にも目を配っていくという。

 日本の連覇への挑戦は12日のパレスチナ戦から本格的にスタートするが、彼がどこまで調子を上げていけるかというのは1つの大きなカギとなる。西川周作(浦和)や東口順昭(G大阪)ら他の守護神たちも調子を上げてきているだけに、経験豊富な彼と言えども安穏とはしていられない。

 ハイレベルなポジション争いがチームを成長させる。そうして強いグループを作っていかなくては、アジア制覇への道は開けないだろう。そのためにも、コンディションが万全ではない川島はフィジカル・メンタルともに上げていかなくてはならない。

 厳しい戦いを勝ち抜くためにも、彼の経験は必ず活きてくるはずだ。

【了】

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