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日本代表 9年前

「絶対にやれる」。インフルエンザも自信持ち続けた柴崎。遠藤、香川との競争勝ち抜く

text by 元川悦子 photo by Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography

インフルエンザにも懸命の回復を図る

 その矢先の2015年元日。彼はインフルエンザを発症し、代表チームの活動から一時離脱。1人遅れてオーストラリアに出発することになってしまった。

「(31日の大晦日の晩に)寝て起きたら熱が上がっていたから、具合が悪くなったのは元日からってことになりますね。熱が下がったのはすぐだったんで、体を動かせる範囲で部屋でやれることをやっていました。

 まあコンディションが落ちてしまうのはしょうがないですけど、極力、体を維持するように、落とさないようにということは意識していました」と本人は東京都内の宿舎で懸命の回復を図っていたという。

 このタイミングでの発熱となれば、そのままメンバーから外れることも考えられた。が、本人は「絶対にやれる」と信じていた。

「合流してからでもしっかりコンディションを整えられると思っていたので、逆に外されたら『何で?』ってなるくらいの感じだった」と柴崎はアギーレ監督からの信頼に自信を持っていたようだ。

 そして5日夜の便で日本を発ち、6日朝に現地入り。昼には事前合宿地・セスノックで取材に応じた。テレビのインタビューでは元日本代表FW中山雅史の質問に笑顔で答えるなど、すっかり元気になった様子。ここからコンディションを上げていけると確信しているという。

「まだ練習も試合もこなしてないですけど、しっかりと整えていきたいと思いますし、初戦だけが試合ではないので、焦ってムリに上げる必要もない。長い戦いを見据えたうえで、コンディションをやっていければいいかなと思います。

 暑さに関しても逆らわずに受け入れて適応していこうかなと。この環境に沿って生活していくつもりです。この気候の中でも相手より走力で上回ることは非常に大事。チーム全体で意識しなければいけないことだと思います」と彼はかなり前向きだ。

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