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プラン通りのスコアレス。巨人バイエルンを止めたシャフタールの3つの策

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「第2のプランは、第2戦へチャンスを繋げること」

 DFラインをやや低く保ったことや、レヴァンドフスキがベンチスタートとなり、攻撃がどこかロッベン偏重となったこともあって、こうしたバイエルンに対するシャフタールの戦略は功を奏したようである。

 12分、ロッベンをサポートしてラフィーニャも攻撃参加したが、数に勝るシャフタールのディフェンスを崩すことは出来ない。逆にルイス・アドリアーノを中心としたカウンターを喰らう。たまらずボアテングがフレッジをファウルで止める。

 22分、シャフタールがルイス・アドリアーノに入れて攻撃に転じようとしたところをラフィーニャが潰して、イエローカードを貰う。

 23分には、若干及び腰のバイエルンに対して、相手陣内でチーム全体でプレスを掛け、ショートカウンターを仕掛ける場面もあった。しかし基本的には上記3つの戦略に基づき、ルイス・アドリアーノを中心にカウンターを仕掛けていったのが、対バイエルン戦でのシャフタールである。

 シャフタールもまずはじっくりと守備から入ったのは、バイエルンにアウェイゴールを与えたくないとの思いがあったからだろう。仮に1点を許せば、2ndレグのミュンヘンでは2ゴールを奪わなくてはならない。試合後にまたルチェスクは「第2のプランは、第2戦へチャンスを繋げることだった」とコメントを残している。

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