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鹿島アントラーズ、2015年補強診断。若手が覚醒し、タイトル奪還へ機は熟した

text by 編集部 photo by Getty Images

前線と最終ラインに厚みをもたらす高崎とファン。金崎は熾烈な2列目の争いに

鹿島アントラーズ、2015年補強診断。若手が覚醒し、タイトル奪還へ機は熟した
ポルトガルでプレーしていた金崎夢生もレンタルで獲得【写真:Getty Images】

 今シーズンはACLに出場するため、例年以上にチームの総合力が重要になる。新加入選手たちに求められることも多くなるが、厳しい戦いに備えて鹿島は補強を進めた。

 最前線には徳島ヴォルティスから高崎寛之を獲得。最下位でJ2に降格した徳島で30試合7得点を記録している。ダヴィや赤崎とはタイプの異なる選手だけに、周囲との連携を深めれば大きな武器になりそうだ。

 ブラジル人FWのジネイの獲得を発表したが、その後のメディカルチェックに引っかかり白紙に戻った。ダヴィも左膝の負傷から復帰するには時間がかかる。その分、高崎にかかる期待は増しているが、プレシーズンマッチでも得点を奪っている。赤崎にしても今シーズンに懸ける思いは強いだろう。

 最終ラインにはファン・ソッコを加えた。クラブ史上3人目の韓国人選手はSBもCBもこなせる守備の専門家。ACLでは激しい闘いが繰り広げられるが、そのマルチロールぶりはチームの助けになる。

 そして、ポルトガルでプレーしていた金崎夢生もレンタルで獲得。以前にも鹿島が獲得を目指したことのあるアタッカーは、最も熾烈な2列目のスタメン争いに加わる。元々あった高い能力に海外の経験が加わった金崎にも注目だ。

 鈴木隆雅がJ2栃木での武者修行から復帰。大阪桐蔭高校から加入した久保田和音は、年代別日本代表候補にも選ばれており、正確なパスに加えゴール前へ走り込んでいくこともできる。ボランチには小笠原、柴崎という“最高のお手本”がおり、成長が期待される。

 ユースからは大橋尚志と鈴木優磨が昇格を果たした。大橋は豊富な運動量でピッチを駆け続けることができる。Jユースカップを10大会ぶりに制したチームを支えた。鈴木はユースのタイトル獲得に貢献したストライカーで、ボックス内で勝負強さを発揮する。タイプの違うFW陣の中に割って入ることができるだろうか。

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