「今年1年が勝負だと思って精一杯やります」
今季から岐阜SECONDの監督に就任したラモス・ファビアノは、ラモス瑠偉（FC岐阜監督）の実子である。より密な連携が取られ、チャンスの広がりが予想された。
「それで申し訳ないとは思ったんですが、JFLのクラブにはお詫びをして岐阜を選びました。J2に直結する道、その可能性に賭けたい。今年1年が勝負だと思って精一杯やります。所属リーグのレベルを考えると、誰がどう見ても抜群のパフォーマンスを示さなければいけない」
こうして、東京ヴェルディユースの92年組はそれぞれの道へと歩みだす。J1、J2、J3、JFL、地域リーグとディビジョンは分かれるが、それは現在地に過ぎない。浮き沈みの激しいサッカー界でのこと、互いに刺激し合いながら、幾重にも交差していくのだろう。また、競技生活に区切りをつけた仲間が別の世界で活躍し、この先のどこかで接点をもたないとも限らない。
つくづく彼らと接していると、ライターである僕も馬齢を重ねてばかりはおれんなぁという気にさせられる。伴走者もまた、進歩がなければ置いてきぼりにされる。次回、最終回！
（文中敬称略）
【了】
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