[緊急提言]岡野俊一郎、JFA技術委員会を問う。「組織強化とは逆方向に向かっているJFA」

3月6日発売の『フットボール批評issue04』(カンゼン)では「日本代表を強くするのは代表監督ではない」と題した特集で、強化のビジョンを検証。連載企画「岡野俊一郎 最後の審判」では岡野俊一郎氏(元JFA会長)が日本代表監督の選定に伴うJFAの対応と組織のあり方について緊急提言を行っている。一部抜粋して掲載する。

2015年03月10日(火)10時08分配信

text by 藤江直人 photo editorial staff
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会長が頭を下げたことを理事や技術委員は重く受け止めているか

[緊急提言]岡野俊一郎、JFA技術委員会を問う。「組織強化とは逆方向に向かっているJFA」
現在のJFA技術委員会の問題点を指摘する岡野俊一郎元JFA会長【写真:編集部】

 技術委員会はJFAの12の専門委員会のひとつで、日本サッカーのあるべき姿を広い意味での技術面から見つめて、将来のために方針を決定する重要な委員会であり、各世代の代表チームの強化の方向性、それに従って各世代の代表チーム監督の選定、指導者の育成などを行います。

 さて、新しい日本代表チームの監督を決めるために、霜田正浩技術委員長がヨーロッパで苦労していたようですが、技術委員会がこんなに急いでいることを含めて、霜田技術委員長がどのような手続きを踏んで出発したのかを時系列で見てみたいと思います。

 2月3日、アギーレ監督との契約解除を発表した大仁会長は緊急記者会見を開き、選手、ファン、サポーター、スポンサーをはじめサッカーに携わるすべての関係者に、多大の迷惑と心配をかけたことをお詫びしています。この記者会見はテレビでも放映されていました。

 そして、この会見で「私を含む役員や(アギーレ監督の招聘に)関わった責任者に対する処分を検討し、理事会に諮りたいと考えています」と明言しています。

 組織の長である会長が記者会見で日本中のサッカー関係者に頭を下げてお詫びをすること、その姿がテレビで全国に流れることをJFAの理事や技術委員たちはどれほど重く受け止めたのでしょうか。そのような意識があるのかどうかすら、私には感じ取れないのが残念です。この会見で言及されたJFA理事会は、2月12に開催されることがすでに決まっていました。

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