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日本代表 9年前

【ウズベク戦プレビュー】柴崎と青山。“中盤のオーガナイズ”を担う2人。代表定着へ求められる要素とは

text by 河治良幸 photo by Getty Images

代表定着へ、問われる流れの中での状況判断

 高い位置でボールを奪い、そこから素早くボールをつないで裏を突くという基本的な方向性において、彼らが高いレベルで実行できる資質を備えていることに疑いの余地は無い。ただ、90分の中でリズムが悪い時にどう振る舞い、いい流れに乗せていけるのか。

 チュニジア戦では中盤に長谷部がおり、少し悪くなりかけたところでも、大きな混乱に陥らずにリズムを安定させることができていたが、ベテランの今野がスタメンにいる可能性が高いとはいえ、流れの中での状況判断は今後の定着に向けて1つ問われる部分だ。

 また前から連動したプレスをかけられても、そこで球際に厳しく行けなければウズベキスタンからボールを奪い切ることはできない。そこに関してもチュニジア戦で長谷部が示した様に、柴崎や青山にも高い意識でのディフェンスを期待したい。

 次の試合に向けた合宿ではフィールドを21~22人程度に絞り、さらに戦術理解を高める方針をハリルホジッチ監督は示唆しており、しかも今回はメンバー外だった選手を何人か入れ、チャンスを与えることが考えられる。

 チームの勝利が大事だが、そのためにも監督の要求に応え、自分の持ち味をしっかり発揮することが新しい代表チームでの定着につながってくる。

【了】

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