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アッレグリ監督、ユーベでの野望は「欧州トップ8を維持」

text by 編集部 photo by Getty Images

アッレグリ監督、ユーベでの野望は「欧州トップ8を維持」
ユベントスを率いるアッレグリ監督【写真:Getty Images】

 イタリア・セリエAのユベントスを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ監督が、就任初年度に好調なシーズンを送る心境について語った。

 ユベントスは今季、リーグ30節終了時点で2位に勝ち点12差の首位を走っており、スクデット4連覇を視野に捉えている。また、チャンピオンズリーグ(CL)では2季ぶりのベスト8に入り、コッパ・イタリアでは決勝進出を決め、3冠の可能性を残す充実したシーズンを送っている。

 英紙『ガーディアン』でアッレグリ監督は「まだ何も達成していない。リーグタイトルにはもう少しポイントが必要だし、カップ戦もあと1試合残っている。我々の目標であるCL制覇の夢もベストを尽くして叶えたい」と話した。

 ユベントスは昨季、アントニオ・コンテ監督(当時)が指揮を執るなか年間勝ち点102で3連覇を達成。後任には2014年にミランを解雇された45歳のアッレグリが選ばれ、周囲からは前年以上の成績を期待する声は上がらなかった。しかし、指揮官は基本布陣だった3-5-2から新システムの4-4-2へ徐々に変更し、旧フォーメーションと併用しながらチームを進化させた。

「私の計画では、仕事から離れ、英語を学ぶために世界を渡り歩こうと考えていた。様々な国の労働文化を知りたくね。ユベントスから電話がかかってきたとき、前年の成績については考えなかった。私は彼らの潜在能力をさらに引き出せる明確なアイディアがいくつか浮かんでいた。このチームはまだまだ成長できる余地がある」

「イタリアとイングランドあるいはスペイン2大クラブの間にある経済的な違いはとても大きい。このギャップを減らすために我々は創意を凝らす必要がある。まずは国外で才能ある若手を発掘し、イタリア人選手の堅固さを重用する。そのあとグループに技術的なクオリティーを与えるため外国人選手を獲得する」

 アッレグリ監督はカリアリ時代に「フットボールとは幸福と仕事」と語っていたことがある。しかし、ユベントスで好調なシーズンを送る指揮官の心境はよりポジティブなものに変わってきている。

「ユベントスで欧州トップ8の地位を維持させたい。今回のCLは始まりであり、目標が達成されたわけではない。フットボールとは幸福と娯楽だと思う。しかし、勝利を考えることも当然必要だ。その目標を達成するためには、我々は素晴らしいインテンシティーと戦術が機能した美しいフットボールを追求する道を歩む必要がある」

【了】

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