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セリエA 9年前

本田が背負った十字架。ビジョンなきミラン、ダービーは盛り上がる?【八塚浩×チェーザレ ミネストローネ・ディ・カルチョ―05】

「本田にはいいパートナーが見つからないと…」

チェ 本田は大きなリスクを取って、はじめはうまくいったけど、いまは結構きつい。失敗とは言いたくないけど、背番号で難しくなっているのは事実だと思う。

 本田は『これを味わいたかったんだ』という気持ちかもしれないよね。世界中で『ミランの10番』を背負える機会なんてないんだから。

チェ 彼は『ミランの背番号10だった』と一生言える。セカンドキャリアのことを考えると、いいことかもしれない。彼が言っていた通り、やってみなければもったいないよね。でも、夏になって本田に移籍のチャンスがきたら、どうするべきだと思いますか?

 難しいね。本田がどうの、というよりミランの補強がどうなるかだよね。同じポジションにどんな選手を呼んでくるのか。

チェ あとは次の監督が誰かだね。

 本田に言えることは、そこまでスピードがあるわけではないし、特別なテクニックで打開する力があるわけでもない。誰かとのコンビネーションで打開するのが得意なわけだから、いいパートナーが見つからないかなといつも思っているよ。代表で言えば香川のような、短い距離でパスを使いながら崩せるような選手が欲しいね。そこをミランがどう考えてくれるか。パートナー関係ということで言えば、メネズと本田はちょっと違う。メネズは1人で打開できてしまうから、本田だろうがチェルチだろうが誰でもいい。

チェ シーズンのはじめ、まだ無理やりトーレスを使っていた頃はうまくチームのバランスが取れていて、本田にもゴールやアシストがあった。

 あの頃は最高だったよね。あれを続けて欲しかった。

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