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高萩&田中裕のWシドニーはGS敗退。敵地で広州恒大下し前回王者の意地見せる

text by 編集部 photo by Getty Images

高萩&田中裕のWシドニーがGS敗退。広州恒大を敵地で下し前回王者の意地見せる
ウェスタン・シドニーに所属するDF田中(左)とMF高萩【写真:Getty Images】

【広州恒大 0-2 ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ ACLグループH第6節】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ最終節が5日に行われ、広州恒大はホームで前回王者ウェスタン・シドニー・ワンダラーズと対戦した。

 広州恒大は前節、敵地でFCソウルとスコアレスドローに終わったものの、勝ち点を10に伸ばし、2位以下との差を4としたため、決勝トーナメント進出を決めた。尚、広州恒大以外の3チームにも突破の可能性が残されており、勝ち点5でグループ最下位のWシドニーが広州恒大に勝利し、勝ち点6で並ぶFCソウルと鹿島アントラーズが引き分ければ、逆転での1次リーグ突破となる。

 試合は大粒の雨の影響でピッチが水浸しになった状態で始まった。所々で水たまりもでき、選手たちは厳しい環境でのプレーを強いられることになる。先制したのはWシドニー。33分、エリア手前からショートパスを繋いてゴール前に迫ると、クリアしようとした相手DFが足を滑らせキックを空振り。こぼれ球を拾ったMFマーク・ブリッジがフェイントで一人かわし、右足でゴール左下に流し込んだ。

 後半に入ると、互いに荒れたピッチ状況に慣れ、パスやトラップの精度が安定してくる。すると、ホームで戦う広州恒大が攻勢をかけ、たびたび相手ゴールに迫るも、シュートは枠を捉えることができない。65分にはFWエウケソンとFWリカルド・グラールが同時に起用され、攻撃的な布陣でゴールを狙いにいく。一方、Wシドニーは77分と81分にフレッシュな選手を投入し、逃げ切りを図ろうとする。

 試合終盤は広州恒大が敵陣でボールを回す時間が増えるも、Wシドニーは日本代表のMF高萩洋次郎ら全選手が前線でもゴール前でも守備に奮闘し、得点を許さなかった。90分にはWシドニーのFWトミ・ユーリッチが加点し、広州恒大を2-0で下した。

 また、同日に行われた鹿島アントラーズ対FCソウルの一戦は、2-3でFCソウルが勝利。そのため、Wシドニーは勝ち点で韓国クラブを上回れず、逆転での決勝トーナメント進出はならなかった。

 尚、グループH首位の広州恒大は、20日にアウェイ行われる決勝トーナメント1回戦東地区1stレグでF組2位と対戦する。

【得点者】
33分 1-0 ブリッジ(Wシドニー)
90分 2-0 ユーリッチ(Wシドニー)

【了】

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