吉田監督も認める小林の才能

　小林のこぼれ球に対する嗅覚は吉田達磨監督も認めるところで、「経験のある選手と比べても決して見劣りしない」と称賛した。

　小林がルーキーだった2年前、柏がACLベスト4に進出した2013年は1試合も公式戦に出場できず、全く戦力としてチームに貢献できなかった。だが、下部組織出身の“希望”はその経験を糧に、大きく成長した姿を見せている。

　吉田監督は「成長を続けている選手の1人」と小林を高く評価し、「ある程度の舞台に立たせても自分のやるべきことを全力で出し切る“ファイター気質”を持っている」と、強靭なメンタルを備えた大器の今後に期待を寄せた。

そして小林も「Jリーグとアジアは違うので、そこでいろいろなことを、いい経験ができている。それをJリーグでも生かしていければ」と、さらなる飛躍を誓う。

　ACLの次はリーグ戦でコンスタントにプレーし、主力として戦える力を身につけることが求められる。吉田監督は「ワンランク上に行く準備ができている選手」と20歳の若者に奮起を促した。下部組織出身で、サポーターからの期待も大きい小林が“柏から世界へ”の象徴となる日はすぐそこまできている。

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