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スーパーセーブ連発のシンガポール守護神「引き分けはミラクル」

text by 編集部 photo by Getty Images

スーパーセーブ連発のシンガポール守護神「引き分けはミラクル」
シンガポール代表GKイズワン・マフブド【写真:Getty Images】

【日本 0-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

 16日に行われたロシアW杯アジア地区2次予選で日本代表と対戦したシンガポール代表は、アウェイで貴重な勝ち点1を獲得した。

 圧倒的に攻め込まれながら、何度もスーパーセーブを見せてチームを救ったGKイズワン・マフブドは、敵地でのスコアレスドローで確固たる自信を手に入れたようだ。

「本田や香川はテレビで見ていた選手。憧れていたし、対戦したことは僕にとって大きな誇りだ。シンガポールにとってこの引き分けはミラクルで、僕たちが努力をした結果だよ」と、喜びを語っている。

 若くして国の期待を背負い、24歳にして代表の正GKを任されているイズワンは180cmと小柄ながら、鋭い反応と勇気にあふれるセービングで体格の不利を感じさせないプレーを披露し、観る者すべてを驚かせた。

 しかし、会心の出来でもイズワンは謙虚な心を忘れない。「自分が無敵だとは考えていなかった。ご覧の通り日本が45分間ずっと攻めていたしね。まずはすべてのシュートを全力でセーブしようとした。チームの努力がすべてだった。僕にとって良い日になったよ」と守備陣の奮闘を称えている。

 格上相手のプレーで大きな自信を手にしたイズワンだが、ここで浮かれることはない。W杯出場について考えるのは時期尚早とし、「独り善がりになってはいけない。予選は長いし、次のシリア戦もタフな試合になるだろう」と気を引き締めた。

【了】

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