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Jリーグ 9年前

【イタリア人の視点】閉塞感漂うJリーグ、進化の鍵握る国際化。言葉より重要視すべきこととは?

text by チェーザレ・ポレンギ photo by Getty Images

言葉よりも大事なこととは?

 もちろん「言葉の壁」という大きなハードルもある。日本はサッカー界で珍しく、選手や監督、メディアに英語ですら通訳が必要な国だ。その部分は小さな努力の積み重ねで解決が可能だろう。地道にコツコツ何かを作り上げるのは日本人の得意とするところで、大きな期待をしている。

 それよりも必要なのは新しいものを生み出す「想像力」と、海の外へ一歩を踏み出す「勇気」だ。国内で伸び悩むなら、海外へ目を向けて成長していかなければならない。J-POPは日本で売れても、国際的な場で高い評価を獲得するのは難しい。それと同じことがJリーグにも言えるのではないか。

 21世紀のいま、グローバリゼーションの流れからは逃れられない。いままでのやり方や考え方に囚われるのではなく、「勇気」と「想像力」を駆使して一歩を踏み出して、Jリーグを国際的にもっと大きなコンテンツへと進化させる時が来ている。

【了】

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