J2のセレッソ大阪は2日、MF長谷川アーリアジャスール（26）が7月5日付けでスペイン2部のレアル・サラゴサに完全移籍することを発表した。契約は単年で、2年間の延長オプション付き。メディカルチェック通過後に正式入団となる。

　イラン人の父と日本人の母を持つ長谷川は、横浜F・マリノスのユースで育ち、2007年にトップデビュー。2012年にFC東京へ加入すると、2014年にはランコ・ポポヴィッチ監督が当時J1だったC大阪の指揮を執るに当たり、自身も移籍を決断。今季はここまで18試合3ゴールを挙げている。なお、2012年には日本代表に招集された経験もある。

　サラゴサは、2014年6月にＣ大阪を解任されたポポヴィッチ監督を同年11月に招聘。2014-15シーズンのリーガエスパニョーラ2部はプレーオフ圏内の６位で終えたが、プレーオフ決勝でラス・パルマスに先勝しながらも2ndレグで逆転され、惜しくも昇格はならなかった。

　長谷川はC大阪を通じて「突然の報告となりますがこの度、スペインのレアル・サラゴサに移籍する事になりました。セレッソでの一年半という期間で正直何も残すことができなかったことが本当に悔しいです。ただ、監督、スタッフ、チームメイトをはじめ、ファン、サポーター、セレッソに関わるすべての方々には本当に感謝しています。どんな時も応援してくださったり、苦しい時に仲間で励ましあったり色々な経験をさせていただきました。このタイミングでの移籍は本当に悩みましたが、小さいころからの夢であった海外へのチャンスを頂いたので挑戦したいと思い決断しました。Ｊ1昇格という目標を一緒には達成できませんがスペインからずっと応援したいと思います。皆さん本当にありがとうございました」とコメントしている。

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