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Tシャツ短パンでガボン大統領訪問のメッシに非難「ここは動物園ではない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ガボン訪問のメッシに非難「ここは動物園ではない」。多額の金銭供与疑惑も
非難を浴びるリオネル・メッシ【写真:Getty Images】

 コパ・アメリカを終えて休暇中のリオネル・メッシだが、訪問先のガボンでの行動が元で非難を浴びている。英紙『ガーディアン』などが22日に伝えた。

 先週末2017年のアフリカ・ネーションズ・カップ開催国でもあるガボンを訪れ、アリ・ボンゴ・オンディンバ大統領直々の歓待を受けたメッシ。しかし、その時の服装はTシャツにデニムのハーフパンツという、主権国家のトップと対面するのにふさわしくないものだった。

 これに対し野党「ガボン人民連合」が声明を発表し、「フットボール界の救世主がガボンに降り立った時、それは動物園にでも行くようだった。汚く、ヒゲも剃っておらず、両手はポケットの中」とメッシの態度を非難。

 さらに「ガボンは動物園ではない。アルゼンチンのためにガボンへ来たのかもしれないが、我々は少なくとも基準と原則をリスペクトする姿勢に欠けた彼を非難する権利がある」と怒りを露わにし、「メッシの態度と服装には不安を覚える。ホスト国へのリスペクトにおけるこれらの理由により、控えめに言っても我々はサッカー選手の下品さを非難する!」と怒りの矛先をサッカー界全体に向けた。

 一方のアリ・ボンゴ大統領はメッシの訪問を大いに喜んでいる。首都リーブルヴィルを自らの運転で案内し、「数年前、私がバルセロナへ行った時にメッシと会って彼がリーブルヴィルへ来るかもしれないと話していたんだ。そして彼は私と約束してくれた。彼は約束の言葉を守る紳士だよ」とスーパースターを絶賛。服装のことなど全く気にしていない様子だ。

 当事者同士は全く問題なかった今回のメッシの服装だが、少なくともTシャツとハーフパンツという服装で国家元首と対面したメッシがサッカー界のイメージを損ねてしまったのは事実のようだ。

【了】

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