4.ケビン=プリンス＆ジェローム

兄：ケビン=プリンス・ボアテング（シャルケ）
弟：ジェローム・ボアテング（バイエルン）

　共にヘルタ・ベルリンの下部組織出身のボアテング兄弟が、同じクラブでプレーしたのはわずか半年間だけである。弟ジェロームは2007年1月にトップチームへ昇格、兄ケビン=プリンスは同年7月にトッテナムへ移籍した。

　ともに出身はベルリンだが、異母兄弟の2人は代表で別々の道を歩む。U-21世代まではドイツ代表としてプレーしてきた兄は、A代表では父親の母国であるガーナを選び、弟は自らの生まれ故郷ドイツを選んだ。

　2010年南アフリカW杯ではガーナとドイツが同じグループとなり、W杯史上初の兄弟対決が実現。2014年ブラジルW杯でも同じグループに組み分けられ、2大会連続で違う代表のユニフォームを着て対戦することになったのは、運命のいたずらだろう。