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ドイツで問題続出。暴動、銃撃の次は”ライター直撃”で試合が中止に

text by 編集部 photo by Getty Images

ドイツで問題続出。暴動、銃撃の次は”ライター直撃”で試合が中止に
オスナブリュックのサポーター【写真:Getty Images】

 下部クラブに敗れたハンブルガーSVサポーターが暴動を起こし、ヘルタ・ベルリンの選手バスが銃撃され、選手の安全が脅かされる問題が続出しているドイツで、またしても危険なトラブルが起きてしまった。独『キッカー』など複数メディアが伝えている。

 ブンデスリーガ1部に先駆けて開幕したDFBポカール(国内カップ戦)の1回戦、10日に行われた3部オスナブリュック対2部RBライプツィヒで事件は起きた。

 ホームのオスナブリュックが開始23秒のゴールで1点をリードして迎えた後半、ライプツィヒのFWデイビー・セルケがシュートを外すと、ゴール横でウォーミングアップしていた対戦相手のミカエル・ホルンシュテットがセルケを挑発する。

 それに怒ったセルケとホルンシュテットが衝突しそうになり、マルティン・ペテルセン主審が介入しようとすると、スタンドから投げ込まれたライターが頭に直撃。試合は「安全を確保できない」というペテルセン主審の判断により71分で中止された。

 試合後、オスナブリュックのニコラス・フェルトハーンは独『スポルト1』に対し「ロッカールームに戻った僕ら全員はショックを受けていたし、悲しかった。こんなことは見たことがない。僕らは試合に勝っていたんだ。これか何が起こるかもわからない」と悲しみと混乱を語った。

 さらにオスナブリュックのマイク・ワルプルギス監督は「私はフラストレーションを感じ、怒り、同時に失望している。まずは審判の健康状態だ。フットボールのために第4審判が引き継げると期待していたがね」と『キッカー』に対して複雑な感情を明かしている。

 ペテルセン主審に意識はあり、自分の足で歩いてロッカールームへと下がった。またこの件についてドイツサッカー連盟が捜査を始めると発表しており、オスナブリュックには何らかのペナルティが科されるものと見られている。

【了】

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