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感銘を受けた岡崎、レスターの降格はない。プレミア優勝候補は…【ジェイが斬る!欧州サッカー 01】

text by ジェイ・ボスロイド photo by Getty Images

モウリーニョは勝敗に対して責任をとるべきだ

 アーセン・ヴェンゲルには様々な意見があるけど彼を変えるべき理由は見当たらない。あのクラブでヴェンゲルを超えられる監督はいない。他の監督がアーセナルで彼以上の仕事をするには1億ポンド(約192億円)を投資して新戦力を獲得することが必要になる。アーセナルはその種のクラブではない。

 同じロンドンのチェルシーは全てのビッグクラブの中で最も苦戦している。正直に言って彼らはあらゆる面でうまくいっていないように見える。昨季のプレー方法と比較したとき、全ての選手が十分に練習を行えていないんじゃないかな。もちろん短かったプレシーズンも要因だ。

 僕はモウリーニョの能力やメディアの扱い方は好きだが、何か悪いことが起きれば常に誰かを非難している。ドクターとの問題もそうだよね。チェルシーは負ければチームの過ちとなり、勝てば彼の魔法と評される。モウリーニョはクラブ全体の責任をとろうとしていない。勝敗に関するパフォーマンスは彼が責任をとるべきだろう。彼は勝ったときはそれをするが、私にとってそれは少し気に障るね。

 移籍に目を移せば、ファルカオの獲得には驚いたよ。高いお金を払って期限付きの選手を獲得したが、彼はおそらく先発ではない。選手にたくさんのお金を使えば先発になるべきだが、チェルシーではベンチに座ることになる。それをしてしまう唯一の理由は、ジエゴ・コスタが持つハムストリングの問題だろう。

 同じく大型補強をしたマンチェスター・ユナイテッドの開幕戦は失望させる内容だったが、ダレイ・ブリントはCBでプレーし、デパイ、シュナイデルラン、シュバインシュタイガーは入団したばかりだ。彼らは多くの新加入選手を抱えており、時間とともに良くなっていくと思う。

 さらなる補強としてバレンシアからオタメンディを獲得しようと試み、エバートンのCBとも契約を交わそうとしているが、いまだ合意には至っていない(編注:オタメンディはシティに加入決定)。だが今季のユナイテッドはうまくいくと思う。何人かの即戦力を確保し、年齢的にも素晴らしい時期にチームへ加入した。彼らは上位と争えるチームになると思うよ。

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