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川島、ブログでGK移籍の苦悩明かす…「一つしかないポジション柄、難しい」

text by 編集部 photo by Getty Images

川島、ブログでGK移籍の苦悩明かす…「一つしかないポジション柄、難しい」
ブログを更新したGK川島永嗣【写真:Getty Images】

 この夏にスタンダール・リエージュを退団し、無所属が続いているGK川島永嗣が8日、自身のブログを更新し、近況をファンに報告した。

「感謝」と題されたブログで、川島はまず、「前回のメッセージの後、皆さんからのメッセージ、一つ一つ大切に読ませていただきました。心配をしてくれ、個人的に連絡をくれた友人、知人の方々も含め、皆さん本当に本当にありがとうございます」と、ファンを含めて自身を励ましてくれた周囲に感謝の言葉を綴った。

 そして、いまだ所属が見つからない原因として、「一つしかないゴールキーパーという特殊なポジション柄、ヨーロッパにおけるゴールキーパーマーケットの難しさです」という点を挙げている。

 11人の中でひとつしかないGKというポジションは、レギュラーとサブが入れ替わることは多くない。1度正GKの座を掴めば長くプレーできるが、逆にポジションを掴めなけばなかなか出番は回ってこない。

 川島も「特にゴールキーパーは、フィールドプレーヤーのように試合中に交替することも殆どなければ、相当なことがない限り、最低でも2~3年は変わることはありません。増して、替えがきかず、信頼を必要とする繊細なポジションということもあって、クラブはゴールキーパーを替えるのにはかなり慎重になる、ということもあります」と、GKならではの移籍の難しさを明かしている。

「もちろん彼のことは忘れていない」と語った日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の言葉通り、「現在はベルギーでトレーニングをする毎日」と明かした川島だが、「自分は今新たなチャレンジのスタート地点にいるんだ、と思っています。(中略)これから先のキャリアに向けて、新たなベースを築いていく時間にしていきたいなと思います」と、決意を新たにしている。

 前回のブログでは、「まだまだヨーロッパの基準で、そして世界の基準でゴールキーパーとして成長したい」と、あくまでヨーロッパでのプレーを望んでいる川島。

 今後も定期的にブログを更新することを示唆しているが、次回の更新では良い報告が聞けるだろうか。

【了】

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