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日本代表 11年前

【現場記者の目】「カズ越えが存在証明」。真価問われるイラン戦へ、岡崎が語るゴールへの渇望

text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images

「1トップとして最低限ゴールを決めることで貢献したい」

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岡崎慎司【写真:Getty Images】

 とはいえ、イランの守備陣はシリア以上に屈強で大柄だ。同じ9日のオマーン戦(マスカット)に出ていたメンバーを見ても、DFのモンタゼリ(アル・アハリ)が186㎝、ホセイニ(ナフト・テヘラン)が185㎝。招集リストの守備陣はほぼ185㎝以上。

 シリアDF陣に2人3人がかりでつぶされ、空中戦でも勝てなかった岡崎にとっては、さらにハードルの高いゲームになるのは間違いない。

 そこで思い出すべきなのが、1人で体を張って最前線を担い続けたマインツ時代だ。今のレスターではチーム得点王のヴァーディーがターゲットになり、岡崎はこぼれ球を拾ったり、マークを引きつけたりする役割が多いが、マインツ時代は相手を背負いながらボールをキープして時間を作ったり、自ら仕掛けてゴールを狙ったりと、実に多彩な仕事を見せていた。

 今回は単なるクロスやロングボールでは高さで勝てないだけに、いかにして工夫を凝らしながら前線で仕掛けるかが彼にとっての大きな課題。岡崎のところでうまく収まらなければ、「イランにアウェイで勝つ」という最重要テーマを果たせなくなってしまうのだ。

「今の日本には欧州CLに出るようなチームで主力を張る選手はいない。つまり、1人1人が相手の1.5倍、2倍働かないといけない。そのうえで、自分の特徴を出すってことが今、全員に求められることだと思う。

 自分も1トップとして最低限ゴールを決めることで貢献していかなきゃいけない。偉大なカズさん(三浦知良=横浜FC)の記録を超えることが自分の価値を証明することなんで、まだまだ取り続けたい」と岡崎は今一度、ゴールへの飽くなき渇望を前面に押し出した。

 世界的に見ても小柄なFWがフィジカル的に優位な相手といかに対峙していくか。イラン戦はそれを再確認できる大きなチャンス。代表通算47ゴールを挙げている日本の絶対的点取り屋・岡崎の真価が問われると言っても過言ではない。

【了】

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