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【現地レポート】最短出場時間は特効薬!? 不本意な守備固め…岡崎は“優等生FW”の殻を破れるか

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

積極的にゴールを狙う。岡崎が語った決意

 確かに、11試合で11ゴールと目下リーグ得点王のジェイミー・バーディーと、7得点で同2位のリヤド・マレズという絶好調の2選手がチームにいては、岡崎やほかのストライカーには得点チャンスは回ってくる回数も少なくなる。だからこそ、与えられた短い出場時間で、積極的にゴールを狙う姿勢が必要になってくるのである。

「だから70分とか、45分とか30分とか分からないですけど、そこのポジションで結果さえ出せば。(監督に)このポジションで輝くと思わせないといけない。今は、(ボールを)取ったらバーディーという感じなので。

 流れがポンポンつないで、ポンとスルーパスみたいな流れがないので、そういう意味では、そこを期待していても仕方がない。バーディーについていってとか、自分にしかできない点の取り方を見つけないといけない」

 ウェストブロミッジ戦でPL史上3人目となる、8試合連続得点を達成したバーディーは、「ストライカーだったら、みんなそういう(ゴールを目指す)気持ちでプレーすべきだ。そのような意識がなければ、ストライカーとは呼べない」と話していた。

 チームのエースの言葉に呼応するように、前述の好機を振り返った岡崎は「これからは、あそこの一発というのは狙っていきたい」と口にしている。守備のできる優等生から脱却して、点取り屋としての本能を全面に押し出すことができるのか。PLに慣れてきた今後は、積極的にゴールを狙う姿に期待したい。

【了】

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