【西部の目】ハリルJ、3人の新戦力が与えた活力。強化にならない2次予選、高めるべき“内部競争”

日本代表は12日、ロシアW杯2次予選でシンガポールと対戦した。結果は3-0で快勝したものの、格下との対戦が続く2次予選は、W杯に向けた強化にはならない。3年後の本大会のためには、2次予選では内部による刺激を与えて競争力を上げていくしかない。

2015年11月13日(Fri)10時57分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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金崎、柏木、清武の先発起用で活性化

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5年9ヶ月ぶりの招集で代表初ゴールを奪った金崎夢生【写真:Getty Images】

 通過することがわかっている2次予選は、ロシアW杯に向けて直接的な強化にはならない。真の強化につながる親善試合もめったに組めない。そうした状況下で日本代表監督にできることは限られている。

 外からの刺激がない以上、中で競争を促すしかない。2次予選は戦力拡大のチャンスだったが、初戦でシンガポールに引き分けたことで腰が引けてしまったのか、新しい選手を起用してこなかった。

 しかし、今回は金崎、柏木、清武を先発起用。そして3人の活躍がチームに活力を与えた。これはポジティブな変化だ。

 先制点をとった金崎はパスを引き出す動きのタイミングが良く、ボールの収まりもいい。Jリーグでの好調をそのまま代表でも維持していた。

 柏木は出色のプレーぶり。ザッケローニ監督時代はトップ下で起用されていたが、国際試合で持ち味を出すにはボランチのほうがいい。攻撃面しか問われない試合展開とはいえ、クリエイティブな能力を十分に発揮していた。

 清武も香川とのポジション争いではっきり優位といえるほどではなかったにしても持ち味は出した。

 ある程度、強引にでも競争力を高めて内圧を上げないと、2次予選は消化するだけで終わってしまう。残りの試合も使える新戦力は使っていってほしい。

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