【現場記者の目】明暗分かれた代表定位置争い。存在価値高めた3人、不完全燃焼の2人。その胸中を追う

2015年11月14日(Sat)12時19分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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酒井宏樹は自らのプレーに不満も

 槙野との競争についても「自分は1試合1試合アピールし続けることが大事。一喜一憂せずに続けていくことがスタメンへの近道」と割り切っている。そういう割り切りがあったから、2013年東アジアカップ(ソウル)を機に一気に2014年ブラジルW杯切符をつかんだ。その時と同じメンタリティで今後も臨んでいくつもりだ。

 今回、右サイドバックの本職1人という重責を背負っている酒井宏樹も、完全レギュラー定着を狙って大一番にのぞんだが、本人の中では不完全燃焼感が濃かったようだ。

「崩しの部分はすごくできていたし、あとは僕の仕上げのところだったんで、練習するしかない。合わなかった場面があったので」と肝心なところでクロスの精度を欠いたことを悔やんでいるという。

 確かに今回の酒井宏樹は本田圭佑(ミラン)や柏木との連係から何度かサイドをえぐる場面があった。その回数は明らかに最近のゲームでは多かった。それをモノにしていれば、いずれ復帰してくる内田篤人(シャルケ)や酒井高徳(HSV)に差をつけられるはずだった。

 その競争の厳しさを知っているからこそ、本人は悔やむのだろう。ただ、このシリーズはまだカンボジア戦もある。次のチャンスを生かすことが今は肝要だ。

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