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ハリル監督、リスク承知で多数の選手起用「この予選の段階では可能だ」

text by 編集部 photo by Getty Images

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ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

【日本 2-0 カンボジア 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

 日本代表は17日、ロシアW杯アジア2次予選でカンボジア代表と対戦して2-0で勝利した。

 試合直後には怒りを露にしていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督だが、記者会見では落ち着きを取り戻したのか、冷静に試合を振り返った。

 それでも内容、結果ともに納得できないのは変わらず。「日本代表はもっと良くならないといけない」と話し、特に前半の出来には「全く満足していない」と述べた。

 シンガポール戦からスタメン8人を入れ替えたことも影響したかもしれない。「色々な選手をトライし、補完関係のない選手を使ったのは私の責任だ」と自身の采配について言及したように、選手を替え過ぎたことも前半の低調なパフォーマンスに繋がったといえる。

 しかし、そうしたリスクも指揮官は織り込み済みだった。3次予選以降を見据えれば、2次予選はただ勝つだけでは物足りない。若手の台頭やコンビネーションの熟成、選手の特性を見極めることも重要だ。

 その意味でも、今のうちに様々な選手を起用することが必要だった。「この予選の段階でそれをするのは可能だと思っていた」とハリルホジッチ監督。2-0は不満の残る結果であり、美しい締めくくりとはならなかった。だが、それぞれの選手に何ができて何ができないのかを観察する場にはなったと言えるだろう。

【了】

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