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キス魔、“いちもつ”披露、記者を“罵倒”。話題に事欠かないファン・ハールの奇行5選

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

奇策がズバリ的中! 大舞台で1/10の確率を引き当てる

ファン・ハール監督はブラジルW杯準々決勝のPK戦直前にGKを交代した【写真:Getty Images】
ファン・ハール監督はブラジルW杯準々決勝のPK戦直前にGKを交代した【写真:Getty Images】

 母国オランダを率いて臨んだ2014年のブラジルW杯で、ファン・ハール監督が打った“奇策”は大きな話題を呼んだ。

 準々決勝のコスタリカ戦はスコアレスのまま120分が経過し、PK戦へ突入しようとしていた。しかし、交代枠を1つ余らせていたファン・ハール監督はヤスパー・シレッセンを下げてティム・クルルを投入。来たるPK戦に向けて、GK同士を交代させたのだ。

 この策が功を奏し、クルルは2本のPKをストップしてオランダを準決勝へと導いた。だが驚きはこれだけではない。ファン・ハール監督はそれまでPKを一度もストップさせたことがなかったシレッセンはPK戦に不向きと考えていたようだが、実はクルルもW杯までの5シーズンで20回のPKのうち阻止したのは2度だけ。“PK職人”と称されることもあったが、PK阻止率は10%だった。

 世界が注目する大舞台で1/10の確率を引き当てたファン・ハール監督。なお、続く準決勝アルゼンチン戦でもPK戦となったが、交代枠を使い切っていたファン・ハール監督はクルルを投入できずにシレッセンのままPK戦を迎えた。それが原因かどうかは分からないが、シレッセンは一度もPKを止めることはできず、オランダは敗退した。

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