G大阪の選手が新スタで抱く決意。宇佐美が覚えた“既視感”は夢舞台誕生の証左か

2016年02月16日(Tue)11時30分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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“自前”となったスタジアムで狙う、タイトルの積み重ね

 法人及び個人からの寄付金と助成金で140億円強の建設費をすべてまかない、既存のスタジアムのように行政ではなく、クラブが主導する形で市立吹田サッカースタジアムは建設された。

 設計からの過程では、何よりもサッカーを「観ること」と「プレーすること」が重要視された。スタンドとピッチをぎりぎりまで密着させたのも、当初の計画を変更してホーム側のゴール裏スタンドの形態を変えたのも、屋根やピッチレベルに芝生の発育を考慮した工夫が凝らされたのも、すべては日本で初めてスタジアム建設においてクラブの意向を十二分に反映させたからだ。

「今日の試合に関しては問題なかったですけど、これから連戦が続くとか、雨が多い時期になるといろいろなアクシデントが起こる可能性があるので。管理する方々は大変だと思いますけど、今日くらいのレベルを保っていただければ、毎試合いい状態で迎えられると思いますけどね」

 試合後の取材エリア。ジャージー姿でこう語る遠藤の左胸の部分には、9つの星が縫い込まれていた。J1を2度、ナビスコカップを2度、天皇杯を4度、そして2008年のACL。これまで獲得したタイトルの数を示すものであり、さらに増やしていくことを見越して、新たな星が刻まれるスペースも確保されている。

 迎える2016年シーズン。ACLを含めたすべてのタイトルを狙いにいくスタイルは変わらないと、遠藤は静かな口調のなかに決意をみなぎらせる。

「これだけいいスタジアムができて、いい結果を出せるメンバーもいるので、自分たちがいいパフォーマンスを見せていくことで、より多くのタイトルを積み重ねていければと思います」

 市立吹田サッカースタジアムは昨年9月の竣工後に吹田市へ寄贈され、同時にガンバが指定管理者として管理運営を担っている。吹田市との契約は2063年3月31日までの47年6ヶ月間。実質的にガンバの「自前」となった夢舞台で、西の横綱、あるいはビッグクラブとなるための新たな挑戦が紡がれていく。

【了】

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