【英国人の視点】成熟度の違いを見せつけた広島。起爆剤ウタカの加入でさらなる高みへ

2016年02月26日(Fri)11時30分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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今季もJ1をリードしそうな広島の出来

 サンフレッチェの複雑なスタイルは選手への要求が大きく、新しい選手が慣れるには時間がかかるものだと強調しながらも、ウタカは見事に適応しているとミハエル・ミキッチは語る。

「新しく入った選手が僕らのスタイルでプレーするのは簡単ではないですね。でも彼は本当に良い仕事をしていると思います。毎日の練習が本当に厳しいので、僕らにとっては試合日が休日のようなものだと彼には説明しました。僕らの練習の中でプレーするのはすごく難しくて、どの選手も高いモチベーションを持っています」

 ウタカ自身も、広島の入念な練習には少なからず驚いたと認めつつ、チームに新たな武器を加えられる存在になりたいと熱意を見せている。

「システムは少し複雑で、僕が今プレーしているポジションもこれまでやっていたものとは違います。それこそがプレシーズン中に取り組んできたことなので、チームに合わせようと頑張っているところです」

 どんなゴールであれ得点したいという姿勢は、本物のストライカーたちに共通するものだ。デビュー後すぐに決めることができた初得点も、井手口陽介に当たってコースが変わったおかげではないとウタカは主張した。

「枠に行っていましたよ(笑) 触ってもらう必要はなかったですね」

 広島を追うチームにとっては士気を挫かれるような状況だ。森保監督はチームがそのような立場にあることを否定し、「今年はゼロからチーム作りをスタートさせ、一丸となって戦っていく」と語る。

 ミキッチも口を揃えている。

「勝ち点40が毎年の目標です。プレッシャーはないですよ。できるだけ早く勝ち点40を獲得してJ1残留を決めたいとだけ思っています。その後はどんなことが起こる可能性もありますね」

 それでも、今季も再びサンフレッチェ広島がJ1で倒すべき目標とされるチームであることは間違いなさそうだ。

【了】

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