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初のJリーグ2月開幕は成功か失敗か。観客動員数と収容率は微減、G大阪の新スタ効果絶大

text by 編集部 photo by Getty Images

サポーター
声援を送るサポーター【写真:Getty Images】

 Jリーグの2016年シーズン開幕戦が27日と28日に全国各地で行われた。今季は史上初の2月開幕ということで観客動員数の変化に注目が集まっていた。

 昨季の開幕戦、J1全9試合で19万2048人の観客を集めた。すべての会場のキャパシティに対する収容率は約64.75%を記録している。一方、今季は全9試合で18万6688人が会場に足を運んだ。昨年と比べて5360人減り、収容率は1.61%落ちて63.14%となっている(※この記事における収容率は、年度ごとに発表される各クラブの公式収容人数データに基づいて計算している)。

 会場別で見ると、昨年Jリーグを制したサンフレッチェ広島が約4000人観客を増やし、新スタジアムで初めての公式戦に臨んだガンバ大阪も約1万4000人増を実現した。アビスパ福岡との九州ダービーが開幕戦だったサガン鳥栖も約8000人の増員に成功している。

 他方で観客動員数を大きく減らしたクラブもある。横浜F・マリノスは昨年と比べて約1万3000人少なくなった。昨季開幕戦が15時キックオフの川崎フロンターレ戦であり、今季は18時30分開始のベガルタ仙台戦だったという条件付きながら厳しいスタートとなっている。

 スタジアム収容率が最も高かったのは3年ぶりにJ1復帰を果たしたジュビロ磐田だった。1万4333人を動員し、キャパシティに対する収容率は94.51%を叩き出している。サポーターの期待の大きさを物語る数字だろう。

 全体としてみれば昨季と比べて「微減」という結果になった。全9会場の合計収容人数は約29万6000人で昨季とほぼ変わらなかったため、キックオフ時間や対戦カードなど様々な条件によって生み出された「誤差」と分析することもできる。今回の数字だけで「2月開幕」の成功か失敗かを判断するのは難しいだろう。

2016年J1開幕戦観客動員数トップ3
1位 G大阪対鹿島(3万2463人、吹田S)
2位 FC東京対大宮(2万5776人、味スタ)
3位 横浜FM対仙台(2万4898人、日産ス)

2016年J1開幕戦スタジアム収容率トップ3
1位 磐田対名古屋(94.51%、ヤマハ)
2位 湘南対新潟(93.1%、BMWス)
3位 柏対浦和(88.79%、柏)

2016年J1開幕戦観客動員数伸び率トップ3
(昨季と今季ともに開幕戦を開催した6クラブが対象)
1位 G大阪(昨年比177%)
2位 鳥栖(昨年比170%)
3位 広島(昨年比122%)

J1開幕戦観客動員数データ
2015年と2016年のJ1開幕戦の観客動員数データ

【了】

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