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なでしこジャパン、豪州に3失点完敗。初戦落としリオ五輪予選は厳しい船出に

text by 編集部 photo by Getty Images

なでしこ
オーストラリアの選手と競り合う宮間あや【写真:Getty Images】

【日本 1-3 オーストラリア リオ五輪女子アジア最終予選第1戦】

 リオデジャネイロ五輪の女子アジア最終予選が29日に開幕し、なでしこジャパンがオーストラリアとの初戦に臨んだ。

 昨年のカナダ女子W杯で活躍した選手でスタメンを固めた日本だが、なかなかリズムをつかめず相手に主導権を握られてしまう。そして25分、波状攻撃からゴリーのクロスに飛び込んだデバンナがヘディングでオーストラリアに先制点をもたらした。

 失点した日本は39分、前線で孤立気味だった大野を下げて横山を投入。前半のうちに交代枠を使って修正を試みる。しかし直後の40分、阪口の横パスが主審に当たって相手選手の前にこぼれ、そのままショートカウンターからデバンナのスルーパスを受けたヘイマンに追加点を許してしまった。

 2点ビハインドを背負った日本はアディショナルタイム、左から右へ大きく展開して川澄、有吉、阪口とつないで10番を背負う大儀見が体勢を崩しながら1点を返して前半を終えた。

 後半に入って流れを掴みかけた日本だが、早く追いつきたいという焦りがプレーに出てしまいミスを連発。オーストラリアにチャンスを与えてしまう。すると78分、左サイドを完璧に崩され中央でフリーになっていたゴリーにヘディングで追加点を奪われてしまった。

 最悪の形でリードを2点に広げられてしまい、勢いを取り戻したオーストラリアに対し攻め手なく封じ込まれてしまった日本。岩渕や川村を投入して打開を試みるも、後半は1点も奪えず初戦を1-3で落とした。

 リオ五輪最終予選の大事な初戦は3失点しての完敗となってしまった。この後は中1日で韓国戦、中国戦と続く。強豪相手にもう1つも負けられない。わずか2つの枠を手に入れるための戦いは厳しい船出となった。

【得点者】
25分 0-1 デバンナ(オーストラリア)
40分 0-2 ヘイマン(オーストラリア)
45+2分 1-2 大儀見優季(日本)
78分 1-3 ゴリー(オーストラリア)

【了】

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