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日本代表 8年前

【識者の視点】あの日系ブラジル人と対戦も? 日本代表、W杯3次予選のライバルを総チェック

text by 河治良幸 photo by Getty Images

日本と対戦したシリア&タイは第6ポッドに

 イラクは昨年のアジアカップで勝利を飾った相手で、A代表では日本が格上だが、ドゥラガン・イスマイル(リゼスポル)やアリ・アドナン(ウディネーゼ)などユース・五輪世代で日本を苦しめたメンバーが主力を構成し始めている。

 U-23代表から“昇格”したシャハド監督が率いるチームは2次予選でタイと2引き分けるなど苦戦したが、最後は難敵のベトナムに1-0と粘り強く勝利して、3次予選に滑り込んだ。

 タフな試合になることは間違いないが、良くも悪くも攻守分業型のカタールより日本の基本スタイルをぶつけやすい相手ではあるだろう。ここ最近は2次予選で日本が対戦したアフガニスタンと同じく、イランのテヘランを中立開催の会場として使用しているので環境としては厳しいが、すでにアザディ・スタジアムで2試合を経験している日本にはむしろプラス材料と言えるかもしれない。

 第6ポットは2次予選で日本と対戦したシリアとタイだ。タイはここ数年で急速に力を付けている東南アジアの筆頭格であり、タイ・プレミアリーグの成長が代表チームに反映されている部分もある。

 粘り強い守備と果敢な仕掛けで相手ゴールを襲う攻撃を組み合わせイラクと2試合ともに2-2の引き分け、敵地でベトナムに0-3で勝利して、曲者ぞろいのF組を首位で突破したことは評価に値する。

 ただ、2次予選で戦ったシリアも成長著しいタイも日本としては負けが許されない相手であることは言うまでもない。

(文:河治良幸)

【了】

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