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日本代表 8年前

小林悠と浅野拓磨がハリルJにもたらす可能性。指揮官が求む“点が取れるFW”になれるか

text by 河治良幸 photo by Getty Images

求められている飛び出す動き。小林悠が得意な動き

小林悠
小林悠【写真:Getty Images】

 どれだけ持ち味のスピードや裏への意識で特徴を出せても、最後のゴールを奪えなければアピールはできない。そこは浅野の中でもクリアにイメージされていることであり、与えられたチャンスの中でどれだけゴールにこだわってプレーできるかにかかっている部分だ。

 同様に裏を狙うプレーを得意とする小林悠も3月に続いての招集となった。アフガニスタン戦で終盤に途中出場したが、相手のファウルで右足を打撲。大きな怪我ではなかったが、大事を取って離脱していた。

 小林悠と言えば度重なる怪我に泣かされ代表に縁の無いイメージも付きまとうが、再度の招集に「うれしかった」と語りながら「今年はここまで怪我なくやれている。代表で1回怪我しちゃいましたけど、その後も怪我する感じは無いので、いい準備ができている」と主張する。

 その小林は右ウイングや右サイドハーフでポジションを争う本田が左膝の裏を負傷し、ブルガリア戦の欠場が確定的となっている状況で先発の可能性が高まっている。

 本田と小林悠では本質的にタイプが異なるが、ハリルホジッチ監督は本田にもこれまで以上にサイドからゴール方向に飛び出していく動きを要求しており、小林悠としては特徴を発揮しやすい状況となる。守備などで共通のタスクをこなしながらも、自分の持ち味をいかに出して結果につなげられるかが注目ポイントになる。

「背後を狙うのが僕の特徴でもありますし、パスを出せる選手が多くいますし、崩しがうまい選手も多いので、自分の色を出すのは裏への飛び出しや(ゴール前の)いいところにいること、そこはしっかり意識してやれればいいかなと思います」(小林)

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