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引退後、サッカー選手が路頭に迷わないために。“経験者”玉乃淳が説く、決断できることの重要性【インタビュー】

text by 本田千尋 photo by Jun Tamano

サッカーを発信する意義

玉乃淳
「世の中で一番尊敬しているサッカーを、発信し続けたい」と語る【写真提供:玉乃淳】

――今は、決断している。

「今は、僕はそうですね。メディアの世界で、このWEB制作もそうだし、世の中で一番尊敬しているサッカーを、発信し続けたい」

――決断した瞬間は、どのようなものだったのでしょう。

「決断した瞬間は……何だろう。サッカー選手を辞めて、何も分からないまま進んできた中で、色々なことをやってきました。大学受験、カナダに語学留学、サッカー解説者、セカンドキャリアの連載、会社員……現在は会社を経営しています。社員は僕1人しかいないけど(笑)、WEBの会社を立ち上げました。

 そこで、結局自分が長続きすることは何かなあ……って考えたときに、解説者であったり、連載を持ったり、WEBで発信していく、そういった一番楽しくて好きなサッカーに関わることを、今後もやっていきたいと思いました。それが、6年前には分からなかった」

――つまり、玉乃さんが6年かかった時間を、もう少し縮めるための手助けとして「TAMAJUN Journal Football×Career」を見てほしい。

「そうですね! 選手のみんなに、引退後なんてなんとでもなる、というメッセージを発信できるサイトを作りたい、と思っています」

――このサイトを見て、玉乃さんに相談に乗ってもらいたいのですが、と問い合わせが来たら……

「もちろん、可能な限り相談に乗りますよ! 相談を寄せてくれた方に、フラれてばかりの僕の人生よりも悲惨な未来は訪れませんから。僕から、かなりの勇気をもらえると思いますよ(笑)」

「TAMAJUN Journal Football×Career」(http://tamajun.net/)

玉乃淳
1984年生まれ。ヴェルディジュニアユースを経て、15歳のときにアトレティコ・マドリーのユースに加入。フェルナンド・トーレスと2トップを組んだ日本人として知られる。002年に帰国、ヴェルディへ復帰。徳島ヴォルティス、横浜FCを経て、2009年、怪我もありザスパ草津で引退。感情を隠さない独特のTV解説はサッカーファンからも好評。

(取材・文:本田千尋)

【了】

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