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引退後、サッカー選手が路頭に迷わないために。“経験者”玉乃淳が説く、決断できることの重要性【インタビュー】

text by 本田千尋 photo by Jun Tamano

テーマはキャリア。決断できるために

玉乃淳
「自分がこれだっていう決断ができるようなサイトになったら」と玉乃氏【写真提供:玉乃淳】

――サイトの内容は、どのようなものなのでしょう?

「“キャリア”をテーマとして、3本の柱があります。1本目は、引退選手のセカンドキャリアについてのインタビューです。今まで、40名近くの元サッカー選手の方々にインタビューしているのですが、それぞれの苦悩、仕事での達成感、その先の夢などを語って頂いています。サッカー選手が、辞めた時に、自分がどういう道に合っているのかを知るための、唯一無比のツールになればと思っています」

――2本目は?

「2本目は、経営者のインタビューです。元サッカー選手の社長さんではなくても、経営者の方々にインタビューをしていく予定です。“キャリア”という点で、何かアドバイスを頂けたらと思います。

 3本目の柱については、サイトは10名前後の学生と一緒に運営しているんですが、10人全員、サッカーが好きなんですよ。これから先、彼らが就職して行ったとして、稼いだお金を出して試合を見に行ってくれる訳じゃないですか。そういった意味では、サッカー界、Jリーグを支えてくれる人たちですよね。

 ゆくゆくは出世してスポンサーになってくれるかもしれない。そういう良い循環というか、サッカーの現場、経営の現場と接点を持ってもらって、一緒にサッカー界も僕たちも彼らも、大きくなって行ければいいですよね」

――この3本の柱で、当面はやっていく予定ですか?

「そうですね。後は、学生が憧れる人へのインタビューも良いかもしれませんね。今の学生を見ていると、高学歴の人もすぐに離職してしまったりする。サッカー選手に限らず、就活する学生にとっても、できる限りミスマッチのないように、自分がこれだっていう決断ができるようなサイトになったら幸せですね。僕も6年間、決断できなかったので。自分には何が良いんだろうというのは、なかなか分からなかった」

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