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ダバディさんが語るEURO。フランスへの期待「単純に応援したくなるサッカーをしてほしい」【INTERVIEW】

シリーズ:FChan TV text by 中山佑輔 photo by Asuka Kudo/ Football Channel, Getty Images

メンバー選考にはがっかりしている人が多い

―――マルセイユは今シーズンもビエルサ監督が開幕戦後に辞めてドタバタしたり、残留争いを演じたりと大変でしたね。

 ビエルサね。僕はビエルサに親近感を覚えてるんですよ。僕にとって日本代表ではじめてのビッグトーナメントは1999年のコパ・アメリカだったんです。そのときのアルゼンチン代表監督が彼だった。トルシエさんとビエルサさんって、けっこう似てるところがあるんですよ。どっちかっていうと研究家的で、新しい実験的な練習をする。

 以前アスレティック・ビルバオのドキュメンタリーを作ったとき、監督がビエルサさんでした。アシスタントと練習を準備しているシーンを見たことがあるんですけど、すごいですよね、マネキンとか(笑)。

―――あー、ビエルサさんが使うやつありますね。ピッチに刺す鉄製っぽいやつ。あと人型のバルーンみたいなのとかもありますよね。

 そうそう(笑)。なんか細かく距離を計ったりとか。僕にはわかんないですね、そこまで科学的にやるのは。指導者じゃないし。でも本人もスタッフも選手も疲れちゃうんでしょうね。あそこまで徹底的にやったら。

―――そうなんでしょうね。フランス代表の話に戻りますが、デシャンが選んだフランス代表のメンバーについてはどう思われますか?

 今回デシャンが選んだ23人のリストには、がっかりしている人が多いかな(取材日は5/16)。

―――ベン・アルファが入るかどうかって盛り上がってましたね。

 ベン・アルファもそうだし、クルザワとか。デシャンは自分のやり方を知っている人。そこに合わない人をすぐ切る。僕はラビオがすごく将来性のあるエレガントな選手だと思う。でもデシャンが一番影響を受けたスクールはユベントスだから。だからユーベのような泥臭いサッカーをして、縦にスピードを求めたり、カウンターを求めたり。

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