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ダバディさんが語るEURO。フランスへの期待「単純に応援したくなるサッカーをしてほしい」【INTERVIEW】

シリーズ:FChan TV text by 中山佑輔 photo by Asuka Kudo/ Football Channel, Getty Images

応援したくなるようなサッカーをしてほしい

―――大会を通してフランス代表に期待することはなんでしょうか?

 フランス代表の試合を見て楽しいなって思ったことは、ここ10年くらいないかもしれない。2006年ワールドカップのスペイン戦、ブラジル戦、ポルトガル戦、準決勝までのあの3試合はすごく良かった。あのとき以来、プレーの内容に対しても、メンバーに対しても興奮していない。ある意味長いブランク。

 だから単純に応援したくなるようなサッカーをしてほしいですね。ブラジル大会は悪くはなかったけど、そんなに感動してないですね。ドイツ戦もまぁまぁ。サッカー的には面白い試合だっただろうけど、あんまり感動はしてない

 でも今回の選手を見ると、特に攻撃的な4人、ポグバ、パイエ、ジニャックかジルー、グリーズマンなら、結構良いサッカーができるはず。エヴラも多分どんどん上がるし、途中からマルシャルとか、カンテ、コマンが入ったりとか。

 98年のとき、トレゼゲやアンリはスタメンではなかった。今回はカンテとかコマンとかマルシャルとかが、当時のトレゼゲ、アンリみたいにサプライズ要素として入ってコンプレックスを抱かずにやってくれればいいなと思います。多分グループリーグは大丈夫だと思うんですけど。

―――割と組分けに恵まれた感じはしますね。

 難しいスイス戦は最後だし。ルーマニアも守備が強くて弱くはないと思うんですけど、さすがにアルバニア戦は勝たないといけないです。会場がマルセイユだしね(笑)。これで調子に乗って、メンバーを入れ替えて若手を出場させながら、決勝トーナメントでさぁここからと。

 グループリーグのうちに良いサッカーを見せてパワーアップしてもらって、決勝トーナメントを楽しもうってなればいいですね。フランス国内、ふつうのサッカーファンからは守備が弱いと見られていて、だからちょっと難しいんじゃないか、と言われていますね。でもハリルホジッチさんに聞くとベスト4までは絶対残るって言っていましたよ。

(取材・文:中山佑輔)

【了】

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