ダバディさんが語るEURO。フランスへの期待「単純に応援したくなるサッカーをしてほしい」【INTERVIEW】

ウェブ番組『FChan TV』とのコラボ企画。今回は、フィリップ・トルシエ監督時代に日本代表の通訳を務めたフローラン・ダバディさんのインタビューをお届けする。開催国としてEUROに臨む母国フランスをどう見ているのか、その見解を語ってもらった。(取材・文:中山佑輔)

2016年06月06日(Mon)7時30分配信

シリーズ:FChan TV
text by 中山佑輔 photo Asuka Kudo/ Football Channel, Getty Images
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フランスのサッカー史を変えた98年のワールドカップ

日本代表でトルシエ監督の通訳を務めたフローラン・ダバディさん
日本代表でトルシエ監督の通訳を務めたフローラン・ダバディさん【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】

―――今回は、昨年のテロを受けてのEUROということになりますけど、エッフェル塔の近くにファンゾーンを作る、作らないって議論がありましたね。

 そうですね。それはどうなったんだろう。僕も結論はわからない。国は作らないって一時期言っていて、結局最後に作るのかな。フランスに行って確かめます(笑)。

―――スポーツ関係者はやったほうがいいという人も多かったような感じがしました。各国のファンが交流できる場を設けるべきだ、という意見ですね。

 そうですね。でも過去にそういうファンゾーンはあまりなかったんですよ。記憶は定かではないけど、98年のW杯のときはパリの市庁舎の前にちょっと作ったくらいで、公園みたいなものは作らなかったし。他のスタジアムに行って、大型スクリーンで見るみたいなこともなかった。

 他の街はわからないけど、パリの人はスポーツにしろ、他のイベントにしろ、一つのイベントが自分の街を独占することを許さない。それはフランスの自由の基本ですから。サッカーを見たい人がいれば、サッカーを嫌う人が、世論に影響されずに嫌いなままでいる権利があるっていう考え方です。フランスはラテン系の国ではあるんですが、ある人があまりにも一つのものに熱狂的になっていると、他の人たちが距離を取っちゃうんです。

―――98年のフランス・ワールドカップのとき、ダバディさんはフランスにいらっしゃったんですか?

 フランスにいましたよ。あのとき私は大学の学位を取る年でした。

―――あのときのフランス代表の前評判はどのようなものでしたか?

 悪かったです、すごく。カントナとパパンを外して、そして天才ドリブラーだったジノラも外して。それでよく戦うなと。カントナとパパン、ジノラなしにはやっていけないと思われていた。ジダンとかアンリとか、この若手たちに母国開催のワールドカップを任せてもいいのかって。でも彼らが大活躍した。フランスサッカーの歴史が変わりましたね。

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