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ダバディさんが語るEURO。フランスへの期待「単純に応援したくなるサッカーをしてほしい」【INTERVIEW】

シリーズ:FChan TV text by 中山佑輔 photo by Asuka Kudo/ Football Channel, Getty Images

フランスが成功した大会に見られたサプライズ要素

 フランス代表で背番号10を背負うアンドレ・ピエール・ジニャック
フランス代表で背番号10を背負うアンドレ・ピエール・ジニャック【写真:Getty Images】

―――確かに堅いメンバー選考にはなりましたね。

2014年と同じ感じですね。

―――でも2014年も悪くはなかったというか、むしろ良かったような感じがします。

そうですね。良かったんですけど、フランスが活躍した1998年のワールドカップ、2000年のEURO、2006年のワールドカップでは、必ずサプライズ要素があったんですよ。

 1998年にはアンリとトレゼゲの若造コンビ。2000年にはうまくいかなかったんですけどアネルカがいたり、ピレスを入れたり。2006年のフランス代表のMVPはリベリだったかもしれない。ジョーカーのはずだったんですけど、彼が入ったことによって、他のベテランがだいぶ楽になったと思います。もちろんジダンとアンリとか、ヴィエラのチームだったんですけど。

 ベン・アルファのことはそんなに知らないけど、今回はデシャンが昔のナスリのこととか、そういう問題を踏まえて選ばなかったんだと思う。

 問題はどんなスタメンを組むかだと思うんですけど、それでも魅力的なスタメンを組めるならいいですね。よく言われる、パイエ、ジニャック、グリーズマンを3人とも入れて、4-3-3とかにすれば、おもしろいと思うんですけど。もう1トップとかそういうのはやめてほしい(笑)。

―――パイエ、グリーズマン、ジニャック、みんな調子が良かったですからね。ジニャックは、メキシコに行って活躍して。最初はなんでメキシコなんだって感じでしたけど。

 変わりましたね。フランスは彼に対して厳しかったんですよ。ファンもメディアも。デシャンも彼とマルセイユでケンカをして。ジニャックはフランス代表に呼ばれても結局みんなが期待するほどの活躍をしなかった。あと彼はすぐ体重が増える体質で、そういう彼のフィットネスが批判されたりとか、ちょっとかわいそうだったと思う。かといって、メキシコに行った当時は、イングランドに行くレベルでもなかったと思うんですね。僕は大胆だけど素晴らしい決断だったと思いますね。

―――結果、30点くらい取ったんですもんね。

 そうですね。リベルタドーレスの決勝では、リーベル(・プレート)との試合も経験していますし。

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