“偽9番”は時代遅れか。満身創痍のドイツ代表を悩ます「CF不在問題」。指揮官に見切られたゲッツェ

2016年07月07日(Thu)10時50分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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レーブ監督はゲッツェに見切り?

レーブ
フランス戦は2トップを起用する可能性を示唆したヨアヒム・レーブ監督【写真:Getty Images】

 このようなパフォーマンスを得意とするFWが、ドイツ代表でゴメスの他にいない。いないからこそ、ブラジルW杯を終えてクローゼが引退した後のドイツ代表は、ワントップの人材不足に苦しんできたとも言える。つまりEURO本大会の準決勝を目前に、ドイツ代表のFW問題は、振り出しに戻ってしまったのだ。

 予選やテストマッチの段階では、ゲッツェがワントップに入り、好パフォーマンスを見せることもあった。しかしグループリーグ初戦のウクライナ戦、続くポーランド戦で、“偽9番”としてのゲッツェはさしたるインパクトを残せなかった。

 第3戦の北アイルランド戦でSHとして起用したのを最後に、レーブはゲッツェを先発から外す。イタリア戦でゴメスが負傷で退いても、ゲッツェの起用はなかった。代わったのはドラクスラーだった。交代枠を1つ残したまま、ドイツ代表はPK戦に突入する。

 この一連の流れを端的に捉えてしまえば、今大会でレーブはゲッツェに見切りをつけた、ということになる。もちろんイタリア戦でゴメスがピッチを去ったのは、スコアが1-1で試合の残り時間は18分、という難しい状況だったこともある。それでもブラジルW杯決勝のアルゼンチン戦のように、最後まで切り札として投入されることはなかった。

 そしてフランス戦に向けて、レーブは「2トップ」の可能性を示唆した。「(トーマス・)ミュラーをセンターフォワードで起用する可能性もあるね。だが、我々は2トップで行くかもしれない」。

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