“偽9番”は時代遅れか。満身創痍のドイツ代表を悩ます「CF不在問題」。指揮官に見切られたゲッツェ

2016年07月07日(Thu)10時50分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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2トップの組み合わせ、そしてゲッツェの出番は?

ゲッツェ
以前は“偽9番”として活躍したマリオ・ゲッツェはレーブ監督に見切られてしまったのか【写真:Getty Images】

 つまり、ゴメスを欠いてなおレーブは“偽9番”を放棄する、ということになる。そして、ゲッツェの低調のみが“偽9番”を捨て去る理由とも言い切れないだろう。ゲッツェがアルゼンチンに止めを刺してから、およそ2年の月日が流れた。各国代表のアナライズ部門の分析対象にもなっただろう。

 もはやオフの動きの質やアイデアで勝負する“偽9番”では、前線での優位を確保できないのではないだろうか。ゴメスやジルーに見られるように、今大会のEUROは、トップのトレンドの変わり目なのかもしれない。

 よってレーブもミュラーだけでなく、前にもう1枚のFWを置くことを考えているのではないだろうか。ミュラーはオフの動きの質に長け、ワンチャンスをモノにできるFWだ。しかし、空中戦で強さを発揮するタイプではない。決してヘディングを不得手としているわけではないが、「ボックス内」のど真ん中でCBと競り合うことはあまりない。ヘディングで勝負をするにしても、DFの裏を取ってファーに流れて、頭で合わせようとする。

 7日のフランス戦でミュラーと2トップを組むのは、若手のサネか、それともまだゲッツェに出番は残されているのだろうか。

 もしゲッツェが起用されたとしても、“偽9番”としての姿は、そこにはないのである。

(文:本田千尋)

【了】

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