名古屋のイ・スンヒ、「1試合の出場停止」は妥当か? 処分は“最低限”も“規定通り”に

2016年07月16日(Sat)10時29分配信

text by 中山佑輔 photo Getty Images
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懲罰規定のプレーに関する記述のなかで欠けているもの

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Jリーグの処分はJFAの懲罰規定に従っている【写真:Getty Images】

 公式記録でイ・スンヒのタックルは「著しく不正なプレー」として記録されている。そして出場停止に関するJリーグからのプレスリリースによれば「著しい反則行為」とみなされている。この「著しい反則行為」は上述の規定では2-1にあたり、イ・スンヒの場合は1回目に該当するため「最低1試合の出場停止」が科されることになる。

 規定上複数試合の出場停止を科される可能性もあったが、今回は「最低1試合の出場停止」となった。処分の重さ自体、規定上問題があるわけではない。それに当然ながら、他の案件での懲罰の重みを踏まえた上で、本件の処分は下されているだろうから、規定通りといえば規定通りなのだろう。

 ただ、本人にその気があったのかは定かではないが、映像を見る限り、イ・スンヒのタックルは意図的に中村憲剛の足を狙ったものと理解されても致し方ないものに思われた。その点で「最低1試合の出場停止」に違和感を抱いた関係者・サポーターは少なくないのではないか。

 懲罰規定の退場に関する項目のなかで、プレーに関する記述は2-1にあたる。このなかには、懲罰を受けた回数以外、どのようなケースにおいて出場停止が複数試合に及ぶのかについて記述がない。たしかに主観的要素を判断の根拠に取り入れるのは容易なことではないだろう。だが、すでに俎上にのっているかもしれないけれども、プレーの「荒さ」に関しての基準を明文化することについて、議論があっていいのではないだろうか。

(文:中山佑輔)

【了】

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