名古屋のイ・スンヒ、「1試合の出場停止」は妥当か? 処分は“最低限”も“規定通り”に

J1リーグ2ndステージ第2節、名古屋-川崎F戦で、グランパスのイ・スンヒが中村憲剛への「過剰な力を用いたタックル」により、レッドカードを提示された。この退場によってイ・スンヒは1試合の出場停止処分を受けることとなったが、この懲罰は妥当なものなのだろうか。Jリーグ規約等を参照しながら考える。(文:中山佑輔)

2016年07月16日(Sat)10時29分配信

text by 中山佑輔 photo Getty Images
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「著しい反則行為」に該当するとの判断

名古屋グランパスのイ・スンヒ
名古屋グランパスのイ・スンヒ【写真:Getty Images】

 2016年7月9日、J1リーグ2ndステージ第2節、名古屋グランパス対川崎フロンターレの試合において、痛々しいシーンがあった。川崎が3-0でリードし、試合の行く末もほぼ決まっていた状況の84分、ピッチ中央付近から味方選手に右足インサイドキックでパスを出した川崎Fの中村憲剛に、名古屋のイ・スンヒが勢いのあるタックルをしかけた。タックル自体がアフターで入っていたことに加え、スパイクのポイントで中村憲剛の右足首に深くキックしてしまっていた。中村憲剛は右足関節捻挫、長母趾伸筋挫傷、長趾伸筋挫傷の怪我を負い、復帰まで3~4週間程度を要する見込だという。

 このプレーに対して、同試合の主審を務めていた扇谷健司レフェリーは迷いなくレッドカードを提示。扇谷主審は、はっきりと状況が見える立ち位置で、このタックルを目で確認していた。公式記録を見ると、イ・スンヒの退場理由は「著しく不正なプレー」となっている。「悪質」に見えるタックルをしてしまったイ・スンヒには、重い処分が科されるのではないか、そう思った人もいたに違いない。

 7月11日、Jリーグはイ・スンヒの処分に関して1試合の出場停止処分を下した。以下にプレスリリースをそのまま引用する。

--(引用はじまり)--

 2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第2節 退場に伴うイ スンヒ選手(名古屋)の出場停止処分について

 規律委員会において2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第2節の試合で起きた行為に対し、イ スンヒ選手(名古屋グランパス)の処分を下記のとおり決定いたしました。

【処分内容】
1試合の出場停止

【出場停止試合】
2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ
2016年7月13日(水)開催 第3節 鹿島アントラーズ vs 名古屋グランパス

【処分理由】
 2016年7月9日(土)2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第2節(名古屋グランパス vs 川崎フロンターレ)の試合においてイ スンヒ選手は主審より退場を命じられた。

(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、足の裏を見せ、斜め後方から過剰な力を用いたタックルは、「著しい反則行為」に該当すると判断、1試合の出場停止処分とする。

--(引用おわり)--

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