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久保裕也、リオ五輪への思いを語る。日本の苦戦は…「ただ見ているだけは辛かった」

text by 編集部 photo by Getty Images

久保
リオ五輪出場を断念せざるを得なかった久保裕也【写真:Getty Images】

 ヤングボーイズのU-23日本代表FW久保裕也が、地元紙『ベルナー・ツァイトゥング』でリオ五輪への思いを語った。

 リオ五輪への本メンバーに名を連ねていた久保は大会に向けた準備を進めていたが、チームに負傷者が出てしまったことから呼び戻されてしまった。

 念願のリオ五輪出場が思わぬ形で叶わなくなってしまった久保は、「このプロジェクトは何年も続いていたことです。日本ではオリンピックは非常に大切な大会とされています。本当に、そこにいることができればよかったと思います」と、断念せざるを得なかったことへの無念を語った。

 思いを託したチームはナイジェリア戦で4-5の敗戦。続くコロンビア戦も2-2の引き分けに終わり、グループステージ突破に向けて厳しい状況に立たされている。

 久保はこの2試合をテレビ観戦していたようだが、「ただ見ているだけは辛かった」と悔しさを露わにした。

 チャンピオンズリーグ(CL)予備予選3回戦でウクライナの強豪シャフタール・ドネツクと対戦したヤングボーイズは、久保不在で挑んだアウェイでの1stレグを0-2で完敗。

 しかし、ホームでの2ndレグでは復帰した久保が2得点を挙げる大活躍を見せ、PK戦の末に勝利を収めてプレーオフまで駒を進めた。

「普段の僕はそうではない」と、ゴールへの喜びを大きく表すタイプの選手ではないと語る久保だが、その試合は「ヤングボーイズにとって素晴らしい夜になった。その日はとても感情的になってしまった。いろんなものがこみ上げてきた」と喜びを述べた。

 プレーオフでは、ヤングボーイズはドイツのボルシアMGとの対戦が決まっている。勝ち進めばCL本大会への出場権を獲得し、仮に敗退してもヨーロッパリーグへ出場することができる。

 リオ五輪では久保がプレーする姿を見ることができなくなってしまったが、今季はヨーロッパの舞台で活躍する姿を見ることができそうだ。

【了】

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