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ダービー迫るペップとモウリーニョ。タイトル獲得の“コスパ”ではペップが圧勝

text by 編集部 photo by Getty Images

ジョゼップ・グアルディオラとジョゼ・モウリーニョ
グアルディオラ監督(左)とモウリーニョ監督(右)【写真:Getty Images】

 マンチェスターダービーでの対決が注目されるジョゼ・モウリーニョ監督とジョゼップ・”ペップ”・グアルディオラ監督だが、これまで獲得してきたタイトル1つあたりに費やしてきた補強金額を算出すると、グアルディオラ監督の方がはるかに効率的にタイトルを獲得しているという。6日付のスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』を含む複数のメディアが伝えている。

 今季からマンチェスター・ユナイテッドを率いるモウリーニョ監督と、同じく今季からマンチェスター・シティを率いるグアルディオラ監督は、ともにチームを今季プレミアリーグ開幕からの3連勝に導いた。10日に行われる第4節のダービーマッチは、首位の座も争う今季序盤戦の大一番となる。

 かつてバルセロナとレアル・マドリーの監督としても激突した両者は、近年のサッカー界でも特に多くのタイトルを獲得してきた名将だ。だが、過去10年間に獲得してきたタイトル数と、選手補強に用いた移籍金の合計額の比率を比較すると、グアルディオラ監督がタイトル1つを獲得するために費やした金額はモウリーニョ監督の半分以下となっている。

 2008年からバルセロナを率い始めたグアルディオラ監督は、その後監督を務めたバイエルン・ミュンヘン時代も含めて、計21のタイトルを獲得。補強には合計5億4500万ユーロを用いており、タイトル1つあたりの金額は2590万ユーロ(約29億6000万円)となる。

 一方、モウリーニョ監督は過去10年間ではチェルシー、インテル、マドリーで計14のタイトルを獲得した。補強総額の7億4900万ユーロを14回のタイトルで割ると、1回あたり5350万ユーロ(約61億円)を費やしている計算だ。

 ユナイテッドが移籍金の歴代記録を塗り替える金額でユベントスからMFポール・ポグバを獲得するなど、マンチェスターの2チームはこの夏にも巨額の補強資金を投じた。この出費をタイトル獲得という結果に繋げるべく、まずは10日のダービーマッチでライバルチームから勝利を収められることを両監督ともに願っているだろう。

【了】

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