手倉森コーチ登用がハリルJにもたらす3つのメリット。日本人指導者が代表に入る必要性

2016年09月16日(Fri)11時33分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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五輪世代登用が加速する可能性

 どんなに優秀な通訳を起用しても、間にワンクッションが入ることで、指揮官の真意が伝わりにくくなることもある。ましてやハリルホジッチ監督は選手に厳しく接するだけに、選手の性格によってはショック療法が効きすぎることもある。その意味でも、手倉森コーチが果たす役割は大きなものなるはずだ。

 次なるメリットは、リオデジャネイロ世代の登用が加速されていくことへの期待だ。UAE(アラブ首長国連邦)代表およびタイ代表と対戦した先のアジア最終予選では、FW浅野拓磨(シュツットガルト)とMF大島僚太(川崎フロンターレ)に加えて、MF遠藤航(浦和レッズ)とDF植田直通(鹿島アントラーズ)が追加招集。リオデジャネイロ世代は4人を数えた。

 そして、アジアサッカー連盟(AFC)が発表した総勢89人の予備登録メンバーのなかには、GK中村航輔(柏レイソル)やFW久保裕也(ヤングボーイズ)ら、計15人のリオデジャネイロ世代が名前を連ねている。中村は先の最終予選でバックアップメンバーに入っていた。

 今後は予選ごとに予備登録メンバーのなかから選手を招集していくことになるが、ハリルホジッチ監督は積極的に進言してほしいと手倉森コーチに要求している。2年半に及んだU-23日本代表の指揮で、リオデジャネイロ世代の選手たちのプレー面だけでなく、メンタル面までも把握している手倉森コーチが果たす役割は、A代表の世代交代を加速させる意味でも大きい。

 2000年6月とやや古い話になるが、JFA内の強化推進本部による多数決で「解任」が「続投」を上回ったトルシエ監督が一転して続投となった背景には、最終的な判断を一任された当時の岡野俊一郎会長の英断がある。

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